クリプト便

クリプト便公式HP
引用元:クリプト便公式HP
(https://www.nri-secure.co.jp/service/solution/crypto)

クリプト便は、情報セキュリティ専門の会社が提供するファイル転送・共有サービスで、高度なセキュリティ対策のもと、企業間のファイルのやりとりをサポート。サービスの特徴や費用、機能やサポート内容、導入事例などについて紹介します。

目次

クリプト便の特徴

ファイルの転送と共有を
容易に使い分けできる

ファイル転送(送受信)とファイル共有の2つの機能を搭載。そのため、ファイル送受信の際は、Webメールのような感覚で相手先にファイルを渡すことができます。

一方、ファイル共有では、共有フォルダのような感覚により、複数人でファイルアップロード・ダウンロードができるため、容易なファイル受け渡しが可能。さらに、ファイル転送では、利用シーンに応じてファイルの交換相手や権限を細かく制御することができます。

情報セキュリティ専門会社の
高度なセキュリティ対策

暗号化、セキュリティ診断、ファイアウォールなど、情報セキュリティ専門会社ならではの堅牢なセキュリティ対策を実施しているため、機密性の高いファイルの転送も安心して利用できます。

また、国内の自社データセンター内にサーバを設置しているため、データセンターを訪問しての実査にも対応可能。さらに、ISO/IEC 27001、ISO/IEC 27017、ISO/IEC 27018も取得しています。

クリプト便の費用

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エントリー ライト スタンダード 個別見積もり
1ユーザー:1,100円/月(税込) 1ユーザー:1,100円/月(税込) 1ユーザー:990円/月(税込) 別途見積もり
プランに含まれるもの
20ユーザーまでの利用料
5MB/通※までのアップロード
100通/月までの利用料
50ユーザーまでの利用料
10MB/通※までのアップロード
400通/月までの利用料
100ユーザーまでの利用料
20MB/通※までのアップロード
1,000通/月までの利用料

※オプションで最大10GB/通まで拡張可能。

※導入時には別途初期費用が必要。

※ユーザー数・送信数を超過した場合、超過料金が必要。

※機能拡張をする場合はオプション料金が必要。
大容量送付オプション(最大10GBまで)の場合、20MB/通を超える分は従量課金制。

※参照元:クリプト便公式HP(https://www.nri-secure.co.jp/service/solution/crypto)

クリプト便の
導入事例・評判

金融機関の厳格な要件に対応、
セキュアなファイル転送と
監査基盤を確立

銀行・金融機関での導入事例

導入前の課題

株式会社あおぞら銀行では、社会的なサイバーセキュリティ強化の要請を受け、業務統制の視点も含めたファイル転送の強化と刷新が不可欠でした。

従来のメール添付ファイルを自動暗号化ZIPにする方法では、海外宛への送信がうまくいかない場合があり、システムログなど大容量ファイルを物理媒体で受け渡す方式も非効率かつ紛失リスクが高いという課題がありました。

さらに金融機関として、内部不正や情報漏洩に備えた高度なセキュリティ対策や監査対応、およびデータセンターの物理的セキュリティと運用体制を直接確認できる環境を整える必要があったのです。

導入の効果

複数の有力サービスを比較した結果、①送信者自身にダウンロードURLが通知されないことで内部不正リスクを下げられる点、②送信ファイルの実体をログと紐付けて長期アーカイブし、厳格な監査要件に対応できる点、③データセンターのセキュリティを自行で直接確認できた点といった独自の強みが評価され、NRIセキュアの「クリプト便」を導入しました。

この導入によって、大容量ファイルを含めたすべてのデータをTLS暗号化で安全に転送できる環境を整備し、物理媒体を用いたファイル受け渡しを不要化。業務の効率向上とリスク低減につなげています。

運用開始後は想定以上のスピードで全行・グループ会社へ広がり、金融機関に求められる厳格なセキュリティ要件と監査要件を満たす統一ファイル転送基盤として高く評価されています。

※参照元:クリプト便公式HP(https://www.nri-secure.co.jp/service/case/cryptobin_aozorabank)

2万人超へ1.5ヶ月で導入、
セキュアな大容量ファイル転送と
運用負荷削減を両立

大手総合建設会社での導入事例

導入前の課題

清水建設株式会社では、国内外のグループ社員や協力会社、顧客など2万人を超えるユーザーが、月に4万件以上の図面や見積りといった大容量かつ機密性の高いファイルをやり取りしていました。

こうした大規模かつ機密性の高いファイル送受信を安全に行う一方で、現場の導入負担を最小限に抑える体制が求められており、いかに両立させるかが課題でした。

また、入退社が頻繁にあるため手動でのアカウント管理は現実的ではなく、既存の社内システムとのユーザーID自動連携やシングルサインオン(SSO)機能が必須条件とされていました。

導入の効果

誤送信防止やISMAP認定をはじめとする高度なセキュリティ要件を満たしながら、ユーザーID自動連携やSSO機能による運用負荷軽減、直感的なUIの使いやすさ、そしてNRIセキュアへの信頼性が総合的に評価され、「クリプト便」を採用しました。

特に導入スピードは注目に値し、問い合わせからわずか1.5ヶ月という短期間で国内外2万人超へ展開。ID連携オプションの活用によりアカウント管理を完全に自動化し、システム部門の運用工数も大きく削減しました。

シンプルなUIのおかげでマニュアルはPDF1枚で済み、ユーザーからの問い合わせもほとんどありません。これにより現場と運用双方の負担を軽減し、安全な大容量ファイル送受信基盤を短期間で確立できました。

※参照元:クリプト便公式HP(https://www.nri-secure.co.jp/service/case/crypto_shimz)

USBメモリを廃止しPCI DSS準拠サービスへ移行、
カード情報の安全かつ迅速な受け渡しを実現

決済代行サービス企業での導入事例

導入前の課題

株式会社ROBOT PAYMENTでは、サブスクリプション型決済サービスを提供するにあたり、顧客企業との間でクレジットカード情報をやり取りする必要がありました。

しかし、USBメモリにパスワード保護したデータを郵送・手渡しする方法では紛失や盗難リスクが伴い、急ぎの対応も難しいため、顧客からオンラインでの迅速な送受信を求める声が上がっていたのです。

加えて、USBメモリのデータを完全に消去する仕組みもなかったため、情報漏洩への懸念が拭えませんでした。

導入の効果

金融機関をはじめ数多くの導入実績があり、クレジットカード業界のセキュリティ基準「PCI DSS」に準拠(または準拠準備中)だった点が決め手となり、「クリプト便」の導入を決定しました。

これにより、USBメモリを使わずにPCI DSS準拠のオンライン環境へ移行することで、物理媒体の郵送・手渡しや紛失リスクを解消し、迅速な受け渡しを実現。工数や運用コストの削減も期待できます。

アクセス制御や端末認証機能も導入し、セキュリティをより強化。顧客にもセキュアなサービスを利用していることを明示でき、安心感を提供できています。

※参照元:クリプト便公式HP (https://www.nri-secure.co.jp/service/case/cryptobin_robotpayment)

自社に合った
サービス導入が
業務効率化の鍵になる

情報セキュリティを専門に手掛ける会社が提供するファイル転送・共有サービスです。暗号化やセキュリティ診断、ファイアウォールなどの充実したセキュリティ対策が講じられているほか、自社データセンター内のサーバにおいて、24時間365日運用が可能です。

なお、無料サービスではセキュリティや管理機能が限られ、情報漏洩やコンプライアンス違反のリスクも伴います。一方で有料サービスでは、こうしたリスクを低減し、業務効率化が可能です。

本サイトでは大容量ファイル転送サービスを検討中の企業向けに、業界別におすすめのサービスをご紹介。課題を解決する3製品をまとめて掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

【業界別】
大容量ファイル転送
サービス3選をみる

クリプト便のサポート内容

サービスを提供しているNRIセキュアテクノロジーズ株式会社は、情報セキュリティの専門家として、さまざまなサポートやコンサルティングを行っています。クリプト便では、導入支援やアドバイス、エンジニアによるサポートを提供。

具体的には、セキュリティ対策の提供やシステム連携などの送受信自動化オプションの実装アドバイスなどです。

クリプト便の
ファイル転送の方法

新規送信のタブをクリックするだけで、メッセージの作成・送信ができます。[To] [Cc] [Bcc] をクリックすると宛先選択が表示されるため、取引先担当者を選択して[To]をクリックして宛先をセット。

次に、送信するファイルをドロップまたはクリックしてファイルを選択し、宛先、通知メールを確認のうえ送信します。なお、暗号ファイルの確認があるため、セキュアにファイルを転送することが可能です。

クリプト便の
無料トライアルの有無

1ヵ月間無料のクリプト便の試用に対応しています。利用は法人に限り、フリーメールからの申込はできません。また、取引先から利用を求められた場合は、取引先からのファイル受信のみ、取引先からIDを貸与される場合に限ります。

クリプト便のサービスのUI

クリプト便_操作画面のキャプチャ
引用元:クリプト便公式HP(https://www.nri-secure.co.jp/service/solution/crypto)

メールライクで簡単に操作することが可能です。また、利用手順もわかりやすいため、誤操作が起こりにくい仕様となっています。さらに、シンプルな操作画面で、初めてでもマニュアル不要ですぐに使うことが可能です。

また、オプションにより送信前に承認を必須にすることもできます。

クリプト便の
サービス紹介動画

公式HPおよびYouTube公式サイトにクリプト便のサービス紹介動画は見つかりませんでした。

クリプト便の機能

※オプション機能です

※参照元:クリプト便公式HP(https://www.nri-secure.co.jp/service/solution/crypto)

クリプト便の動作環境

※公式HPに動作環境についての記載がありませんでした。

クリプト便の会社情報

会社名NRIセキュアテクノロジーズ株式会社
本社所在地東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル
公式HPhttps://www.nri-secure.co.jp/
電話番号03-6706-0500

【編集チームまとめ】クリプト便はこんな企業におすすめ

クリプト便は、情報セキュリティ専門会社(NRIセキュア)が提供する、信頼性を重視する企業向けのファイル転送・共有サービスです。 国内自社データセンターでの運用やISO認証取得といった、堅牢なセキュリティ基盤が最大の強みであり、 金融機関など特に厳格なセキュリティ要件やコンプライアンスが求められる企業に適しています。

ファイル転送と共有の2つの機能を、Webメールのような簡単な操作で使い分け可能です。

オプションで承認フローやシステム連携なども利用でき、企業のセキュリティポリシーに合わせた柔軟な運用を実現します。

【業界別】
大容量ファイル転送
サービス3選

業界ごとに大容量ファイル転送サービスの利用目的はさまざま。
以下では大容量ファイル転送サービスが特に活用されている業界に注目し、おすすめのサービスをご紹介します。

国内外での
やり取りが多い
製造業界
国内外でもストレスなく
ファイル転送し業務効率を向上
STORM®
STORM®
引用元:STORM®公式HP
(https://www.unixon.co.jp/products/uvp/storm)
オススメな理由
  • 独自のデータ通信手順により、海外の拠点にも図面やCADデータなどを安定した速度で転送できる
  • 国内の技術担当者が社内の生産管理システムとサービスを連携し生産性向上を目指せる
セキュリティ AES-256暗号化
※そのほか
転送速度 台湾640Mbps、
アメリカ540Mbpsを記録
データ容量 1ファイルあたり2TB
プロジェクト単位の
連携が求められるWEB業界
アカウント数無制限で、
クラウド上でリアルタイム編集
セキュアSAMBA
セキュアSAMBA
引用元:セキュアSAMBA公式HP
(https://info.securesamba.com/)
オススメな理由
  • クラウドベースで大容量ファイル共有でき、クリエイティブ部門とクライアントがリアルタイムで編集可能
  • ユーザー数無制限のため外部パートナーとシームレスに連携
セキュリティ 暗号化
※そのほか
転送速度 公式HPに記載なし
データ容量 1GB~30TB
セキュリティ要件
が厳しい
医療業界
医療データを安全に管理し
コンプライアンス遵守を強化
Smooth File
Smooth File
引用元:Smooth File公式HP
(https://www.smoothfile.jp/)
オススメな理由
  • ISMS・QMSの国際基準取得のもと製品開発し、患者情報や医療画像の安全な転送を実現
  • ファイルアクセスの監査ログ機能を備え、医療機関におけるデータ管理の透明性と信頼性を高める
セキュリティ SSL通信暗号化
ファイル暗号化
※そのほか
転送速度 公式HPに記載なし
データ容量 クラウド版:100GB~30TB